2025.11.21.UP
西山 謹吾
高知大学医学部 危機管理医療学講座
特任教授
新設医大と言われた高知医科大学も2028年に50周年を迎えることとなりました。私が1期生で入学した時は講義棟とテニスコートくらいしかありませんでした。でもそのおかげで学長や教授陣たちと同じ弁当を食べ、暇に任せて研究室にお邪魔しておやつを食べて、先生方とは親しくさせていただきました。気がつけば50年が経ようとしており、その間に高知大学との統合など時代の変化に合わせて伝統を引き継いできました。元号も昭和・平成・令和時代と変遷してきています。医療の現場はでもこれからはAIが活躍し、今まで想像もできなかった時代に入っていくでしょう。しかし道具を扱うのはヒトです。学生たちが感性豊かに育ち、教職員・卒業生が協力し合ってヒトを育てていきたいという思いがあります。
この開学50周年を節目に医学部会館を増築・改修しリニューアルしたいと考えています。高知大学医学部は昭和時代の図書館が一つのシンボルです。それ以降はシンボリックな建物は立てられていません。学生・教職員・卒業生が胸を張れる会館にしたいと思います。そこは学生たちの話し合いの場になり、勉強の場になり、講演会なども開くことができ更には地域の住民たちとの交流の場にもなれば幸いです。